IT企業に入社しても、この先はどうしたらいいんだろう、、
まずは一人前の技術者になるのだ!
その道のりの中で自分がやりたいことが見つかるさ
はじめに
とりあえず就活、転職活動を終えてIT企業に入社したはいいものの、この先自分がどうなるのか、どこを目指していくのかが分からないと、どうしても不安になってしまうかと思います。
なのでここではIT企業に入社したのち、何を、いつまでに目指すべきかの指標について説明しましょう。
タイムリミットは5年
新人から一人前の技術者になるまでのタイムリミットは5年です。
タイムリミットを5年としたのには、もちろん理由があります。
ほとんどの業種、職種であっても、会社員、サラリーマンであるならば、キャリア形成を考えなければいけません。
そしてキャリアがだいたい固まってくるのが30代と言われています。
皆さんが新卒、あるいは第二新卒でIT企業に入社したのであれば、大学を新卒で22歳、三年以内の転職なら25歳だと推測します。
(もちろん浪人、留年など人によって多少は前後しますが)
そうなると、30代に突入するまでに5年程度しかないということが分かりますね。
30代は一人前という「社会の」考え
「30代でキャリアなんて分からない! そこまで一人前になるのは無理だ!」
残念ながら本人がどう思っていようと、あなたに対する周りの判定、評価は違います。
30代は技術が身についていて、徐々にマネジメントに取り組んでいく段階です。
もちろん企業によって考え方は様々です。
しかしこういう固定観念、あるいは先入観に近いものは、企業だけでなく世間でも持っているものです。
自分の会社では30代はまだまだ新人で扱ってもらえていても、取引先、現場、お客様はどう思っているか分かりませんよ。
5年のロードマップ
では、1年ごとのキャリア目標についてみていきましょう。
もちろん企業によっては設定している目標が違うかもしれませんので、あくまで一例として頭に入れておいてください。
1年目
新人
プログラミングの基礎を身につけ、実務では基本的にテスト工程に携わる。
たまにコーディングに携わるが、必ず上級者にレビュー(確認作業)をしてもらう。
2年目
プログラマー(PG)
ある程度のコーディング、テスト作業を単独で行えるようになる。
段階的にチェックする回数を減らし、徐々に先輩の手から離れる。
3年目
先輩社員
新人を後輩として持ち、OJTとして指導する立場になる。
単独でコーディング、テストをすることができ、後輩のレビューをすることができる。
4年目
システムエンジニア(SE)
徐々に設計に携わるようになる。
設計は上級者にレビューしてもらうが、自分の仕事、タスクを自分で管理するようになる。
5年目
一人前の技術者
設計から開発、テスト工程まで、一通りの経験があり、どの工程も単独での実施およびレビューを行うことができる。
また自分の作業だけでなく、チームメンバーに作業を割り振るなど、マネジメントにも徐々に関わるようになる。
IT技術と社会人の二つのスキル
さて、上記を見てみると、
先輩/後輩、レビュー、仕事の管理、マネジメントといった、ITに関係ないワードが出てきています。
IT以前に、企業に入社した皆さんは、技術者の前に企業という組織に属する社員として、
社会人としてのスキルも同時に身につけていかなければなりません。
これもまた、避けては通れない道です。
皆さんがどう考えていようと、企業はそれを皆さんに求めてきます。
企業がそれを求めていなくても、転職する時にはそれを面接官は求めてきます。
ITスキル、社会人スキル、どちらかではなく両方を身につけ、磨き続けることで「一人前の技術者」になれるのです。
さいごに
5年の具体的な指標について述べましたが、いかがでしょうか?
あくまで筆者の考えであり、入社した企業独自のキャリアビジョンもあると思います。
何も分からないまま与えられた仕事をただこなすのではなく、しっかりと目標を持って仕事に取り組む方が、数年後、数十年後に大きな違いを生みます。
本サイトは名前の通り一人前の技術者になるまでの道のりです。
なのでIT、社会人両方の基礎技術について皆さんのサポートをしていきます。